日本のプロ野球のスタジアムは左右対称であり、しかも、どこも似たような形状をしており、あまり特色がないというのが一般的でした。形状よりも広さが違い、とある球場はあまりにも狭かったため、フェンスを高くしてホームランを防ぐなどのことをしていました。スタジアムを変えたことで、ホームランが出やすくなる、反対に出にくくなるという問題もあれば、初めて人工芝が導入されたところでは、人工芝に対応できず、とあるチームはその場所で全く勝てないということがあるなど、スタジアムをめぐる悲喜交々の物語は存在します。

近年はメジャーリーグに倣った形のところが随分と増えています。左右非対称の形状となっており、本拠地のファンが多く入るライト側に客席を多く設け、レフト側の客席がカットされるようなところもあります。また、わざわざテラス席を設けてホームランが入りやすくするようにした球場やフェンスをあえて下げるところなどもあるなど、徐々に個性が出始めています。

日本には野球場が多くあり、どこも形状は似ており、そこと同じようなものではさすがにお客さんも納得はしません。あの手この手で喜ばせようとする姿勢が垣間見えており、今後も進化が続くこととなります。